情熱の熱きリーグ リーガ・エスパニョーラ

記事

始めに

リーガ・エスパニョーラ(LaLiga)は、スペインのプロサッカーリーグを表す言葉になります。

・一般的にリーガ・エスパニョーラ(LigaEspanola)、あるいはラ・リーガ(LaLiga)と云えば1部リーグを指して使われてることが多いですが、実際はスペインのプロサッカーリーグ全体を表している言葉になります。

・正式名称はカンピオナート・ナシオナル・デ・リーガであり、1部リーグのことは、プリメーラディヴィジョン、2部リーグのことはセグンダ・ディヴィジョンと呼ばれています。

・数あるヨーロッパの主要なリーグの中でも最も国際的な成功を収めたリーグの1つであり、世界最強のリーグと呼んでも過言でないほどの実績を残しています。

・今回はそんなラ・リーガについて取り上げてみたいと思います。

 

 

概要

ラ・リーガプリメーラディヴィジョン(ややこしいので今後はラ・リーガと表記します)は、20のクラブチームによって構成されており、スペインサッカー連盟によって運用されています。

・リーグが行われるシーズンは8月から5月までの期間であり、通常のダブルラウンドロビン方式が競技方式になっています。

・これは各チームが、他の19チームとホームとアウェイの2試合である38ゲームを行います。

・チームは勝利の場合は3ポイント、引き分けの場合は1ポイントを受け取り、敗北の場合は0ポイントでポイントは受けとれません。

・シーズンが終了するまでに最も多くの勝ち点を得たクラブが、リーグチャンピオンとなり、優勝トロフィーが授与されます。

ラ・リーガUEFA(ヨーロッパサッカー連盟)が発表しているリーグランキングで上位にランクしているので、上位から4つのクラブが欧州最高の大会であるUEFAチャンピオンズリーグへの参加権を与えられることになります。

・更にカップ戦の優勝チームと5位のチームにはUEFAヨーロッパリーグ、6位と7位のチームにはUEFAカンファレスリーグへの参加資格が与えられます。

・もし、カップ戦の優勝チームが上位の4チームのどれかであった場合は、6位のチームが繰り上がってUEFAヨーロッパリーグに参加することになります。

・逆に下位の3つのクラブは、自動でリーガ・エスパニョーラの2番目の部門であるセグンダ・ディビジョンへ降格することになります。

・一方、昇格するチームは、セグンダ・ディヴィジョンの上位の2チームと3位から6位までのチームによって争われるプレーオフを勝ち抜いたチームの合計3チームになります。

 

ラ・リーガの優勝カップ

 

歴史

ラ・リーガの前身であるスペインのナショナルリーグは、1928年に設立されました。

・最初に参加したクラブは10チームであり、その後、リーグがシーズンを重ねるにつれて参加するクラブも増加することになりました。

ラ・リーガが設立されてから現在まで「レアル・マドリード」、「FCバルセロナ」、「アスレティック・ビルバオ」の3チームだけが降格経験がありません。

・その中でも「レアル・マドリード」と「FCバルセロナ」の2チームは、国内外で特に大きな実績を残しており、その異次元とも云える強さとクラブの大きさからラ・リーガの2強と呼ばれています。

・現在(2021年)までにラ・リーガで最多の優勝回数を誇っているのは、「レアル・マドリード」であり、34回のリーグタイトルを獲得しています。

ラ・リーガはヨーロッパの中でも特に大きな実績を挙げているリーグであり、これまでにヨーロッパ最高峰と呼ばれるUEFAチャンピオンズリーグで18回制しており、これは欧州のリーグの中で最多記録となっています。

 

 

特徴

ラ・リーガの最大の特徴と云えるのは、世界でも屈指とされる攻撃的なサッカーが展開されることにあります。

・元々、スペインは情熱の国と評されることもあり、各クラブのサポーターも特に熱狂的な人たちが多いことで知られています。

・そうした背景もあってか、スペインのクラブのサポーターたちは伝統的にボールを保持して、自分たちで主導権を握って戦う攻撃的なチームが好まれる傾向にあります。

ラ・リーガのゲームではお互いのチームが攻撃的に攻め合うので、得点が大量に入る試合が多くなります。更に守備を重視したサッカーのスタイルは、余り好まれず、リードしている状況であってもシュートを打たない時間が続くとサポーターからブーイングを受けることもあります。

・そのため、大量得点が見たいサポーターや足元の技術を重視した攻撃的なサッカーを望むファンに人気があるリーグであります。

 

 

まとめ

・近年、リーグの歴史を支えてきたプレーヤーが次々とチームを離れており、転換期にあるとされるラ・リーガ

・今シーズンも「セルヒオ・ラモス(レアル・マドリード)」、「リオネル・メッシ(FCバルセロナ)」といったこれまでのラ・リーガを支えてきた名選手たちが、愛するクラブに別れを告げました。

・更に新型ウイルスによる経済不況の影響もあり、多くのクラブが財政危機を抱えているなど、スペインのサッカー界全体が岐路に立たされています。

・しかし、別れもあれば新たな出会いもあります。

・現在、リーグの多くのチームが積極的な若手を起用するなど、世代交代を推し進めています。

・今後、ラ・リーガに新たなスタープレーヤーが生まれ、チームを牽引してくれると同時にリーグ全体が再び盛り上がる日も遠くはないでしょう。